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太田あゆみオフィシャルブログ ~あゆみのあゆみ~ ayumirai.exblog.jp

高松市議会議員、太田あゆみ。無所属・市民派。厳しい目で見つめ続けてください!


by 太田あゆみ
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今日は午前中、同じ会派の植田まきさんとふたりで、南部クリーンセンターに行ってきました。

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高松市では、ごみ処理の経費は2016年度では66億円かかっています。赤ちゃんから高齢者まで、高松市民全員42万人のひとりあたりで考えると、15,777円の経費負担をしているということになります。(過去5年間ではほぼ横ばい)


では、ごみの収集量はどうか。

2016年度→2017年度の比較です。(収集対象の人口は300人減、世帯は1511世帯増です。)

可燃ごみ 54,678t → 53,743t

破砕ごみ 6,996t → 6,979t

缶・ビン・ペットボトル 5,408t → 5,330t

プラスチック包装容器 5,500t → 5,680t

紙・布 16,052t → 15,049t

と、プラスチック包装容器だけが増加しています。


施設見学では、回収されたプラスチック包装容器のごみの選別作業(手作業)を間近で見せていただきました。汚れているものや、対象外のもの(靴、ライター、カミソリなどが多い)を目視で取り除いていきます。

この作業を数分見ているだけでも、ごみを出す時の意識が大きく変わるのではないかと思いました。危険を伴う作業ですし、洗っていないプラスチック包装容器は当然臭いもきついです。作業に当たる人は1時間半の作業で15分の休憩ということで、休憩に入ると放送が流れて、センター全体のラインの動きが止まります。

ペットボトルの作業ラインも見学しましたが、約6割のペットボトルはラベルやキャップが外されないままだそうです。ラベルは剥がして、キャップは外してゴミに出してくださいね!ここでも、中身の入っているものや、調味料に多いのですがプラスチック容器を間違えて出しているものを、手作業で選別していきます。

こうして選別されたプラスチック包装容器やペットボトル、缶は、圧縮されて大きなかたまりになって、リサイクル工場へと運ばれていきます。高松市のクリーンセンターでおこなう作業はここまで。職員の方に話をうかがうと、リサイクル工場へ行ってみると、他自治体から運ばれてきたペットボトルは透明で1枚もラベルがついていないところもあり、高松市はカラフルなんです…とのこと。

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わたしたちは、生きていくうえでゴミを出さないで生活するというのは、ほぼ不可能に近いと思います。それは、あまりにも便利な生活を求め続けてきた代償とも言えます。6月定例会では海洋プラスチックごみについての質問をおこないましたが、これも元をたどればわたしたちの生活から出たもの。ごみに関する意識の変革をおこなう時にきていると思います。目の前にあることを変えていくことで、世界の潮流を変えていくことも不可能ではないはずです。使い捨てや過剰なプラスチック包装容器を使わない、わたしも改めて気をつけていこうと思います。


ごみの問題は単純な問題ではなくて、いろいろ複雑な面も持ち合わせています。でも、まずは現場を見て、担当者に話を聞いて、理解すること、現実を知るところから始めていかなければいけません。誰かの問題ではなく、わたしたちひとりひとりの問題です。できることをきちんとやっていけたらと思います。


by step_ayumi | 2018-11-27 14:15 | 高松市 | Comments(0)

ボルネオとわたし

2月7日、東京でのバイオマス利活用導入促進のための説明会に参加後、
気候ネットワークのメーリングリストに掲載されていた上映+講演に参加してきました。

高松での活動記録を映像で撮影してくれる、カメラマンの中井信介さんが撮影したボルネオの話と聞いて、
あまり具体的なイメージを持たないままの参加でした。
でも、そこで見聞きしたことは、私の想像をはるかに超えるものでした。
現実を知ってしまった者としては、ひとりでも多くの方に真実を伝えるのが責任だと思い、ブログを書きます。
長くなってしまうかもしれませんが、最後までお付き合いいただければと思います。

皆さんは、パームヤシ、アブラヤシという植物をご存知ですか?
天然成分の洗剤などとして販売されています。
植物性だから地球にやさしい、そんなイメージではないでしょうか。
わたしも、以前はなんとなく合成洗剤よりは植物性の方がいいし、悪いものではなさそう、と漠然と考えていました。

パームヤシの生産地はそのほとんどがマレーシア、インドネシアです。
今回話を伺ったのは、インドネシアのカリマンタン島(ボルネオ)のお話です。
ボルネオは、もともと熱帯多雨林で生命の宝庫です。熱帯雨林のなかでも、泥炭湿地林と呼ばれる湿地帯で、
熱帯の水がたまりやすい場所で朽ちた木や植物が、水に浸かったまま分解せずに堆積した有機質土壌の上に成立する森林です。
長い年月のあいだ、樹木の枝や葉を水に浸してできたものが泥炭で、その上に樹木が芽を出して成長して森林となったのが泥炭湿地林。
深いところでは、泥炭は10メートルを超えるところもあるそうです。

ボルネオには野生のオランウータンやテナガザルが生息し、様々な植物や昆虫、動物が生きる、まさに生物多様性の島でした。

ところが。
パームヤシのプランテーション(広大な敷地で1種類だけの作物を育てる農法)が急速に広がります。
森が違法に伐採されました。泥炭湿地が蓄えた水を排出するために何本もの水路が掘られました。
生物は住処をなくし、重機が所狭しと島を走るようになりました。
効率よくパームヤシを栽培するために、農薬も大量に撒かれました。
保護されたオランウータンは国立公園へと運ばれてきます。
野生のオランウータンではなくなってしまいました。

2016年。
異常気象は世界中に少しずつ歪みをもたらしています。
日本でも、夏の最高気温は毎年のように「過去最高」を記録し続けています。
ボルネオでは、エルニーニョが原因とされる、少雨(本来は熱帯雨林なので雨が多い)が続きました。
パームヤシのプランテーション開発のために掘り返された泥炭湿地は、多くの二酸化炭素を含んでいます。
また、泥炭湿地は、掘り返して乾燥すると酸化しやすいという特徴を持っている土地でもあります。
プランテーションを広げるためには、伐採した木をなくした土地に新たにパームヤシを植えるという手順を踏みますが、
その際、伐採した土地に火入れをして、整地する方法がとられます。
この火入れが、大火災を引き起こしました。
乾いた土地は延焼を続けました。火がおさまったかと思うとまた新たな場所から火の手があがり、
170万ヘクタール(四国の一回り小さいくらいの面積)を焼失しました。
国立公園の1/4も焼失しました。
焼け跡からは、オランウータンの亡骸も発見されました。
二酸化炭素を含んだ土地の火災は、日本が1年間に排出する13億6,400トン(2014年値)をはるかに越える、
16億トンもの温室効果ガスを、数か月で排出しました。

違法伐採、プランテーション、パームヤシ。
だからどうした。
他の国で起こってること。
オランウータン?あぁ、かわいそうに。
別に、自分とは関係ないし。

と、思ってしまった方は、ちょっと待っていただきたい。
例えば、このお菓子。
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たいがい食品添加物がいろいろ入っているのですが、
そこはさておき、赤線で囲んだ「植物油脂」。
これ、ほとんどがパームヤシのことです。
カップ麺、スナック菓子、食用油、シャンプーや上に書いた洗剤、化粧品。
わたしたち日本に住む人々の身の回りには、パームヤシがあふれているのです。

需要があるから、法を犯してまで森を切り拓き、プランテーションを拡大するのです。
その「需要」の多くは、わたしたち。
わたしたちの生活が、オランウータンを追い詰め、森を焼き尽くしたのです。

現地のNGOが、森をよみがえらせるために植林活動をおこなっています。
外来種ではなく、焼け跡で踏ん張って生きている木を苗にして、
もう一度森を取り戻すために活動を続けているのです。
彼らも、元は違法伐採をしていた人たち。
でも、気づいたのです。このままでは、森や地球がダメになる、と。

プランテーションの経営者は、パームヤシを食べるオランウータン(開発によって森に食べ物がなくなったため)を、
「害獣だ」と言って殺してしまうそうです。
完全に生態系は狂っています。
しかし、プランテーションで働く多くの人々は現地の住民。
彼らがそこで働き、稼ぎを得て家族を養っていることも、現実なのです。

***

上映と講演のあと、参加者でディスカッションをする時間が設けられていました。
わたしと一緒になったのは、ウータン(主催の市民団体:http://hutangroup.org/)のスタッフの方、
ジャーナリストの方、マレーシアでボランティア活動経験が長い方でした。

わたしたちにできることは何だろう。
いろんな意見が出されました。
「植物性油脂」という表記を「パームヤシ」「パーム油」など原料がわかる表記に変えるように政府に要請する、
生協などにも表記を変更するように粘り強く交渉していく、など。

わたしは、
環境教育として、まずこどもたちに教えるのはどうだろう、と提案しました。
自分が買って食べているものがどこからきているのか。
それを原材料から調べていく。
自分たちが食べているお菓子にはパームヤシが含まれていて、豊かな森を破壊している。
かわいい、かわいいと言ってみているオランウータンの住処を奪っている。
ショッキングなことかもしれないけれど、本当のこと。

そして、小さな自治体、環境教育に力を入れている自治体から、
例えば給食で使う油を米油などに切り替えてもらうように要請してみるのはどうだろう。

でも、まずは、せめて自分の家族、半径5m以内の人に伝えることから始めてみよう。

わたしたちは、「選択する」という行動ができます。
安いものに手が伸びるのは、今の社会では当たり前のことだし、仕方のないこと。
でも、その向こうにあるもの、その安さがうまれた背景を知って欲しいと思うのです。

***

ちなみに、プランテーション開拓のために伐採された大量の木材は中国へ輸出され、
中国で木材チップに加工され、日本へ輸出されている、とも教えてもらいました。

木材チップはティッシュにの材料になるし、最近では大人用オムツの原材料としてその多くが使われているそうです。

わたしたち人間の経済活動は、その限界をはるかに越えておこなわれているのだと思います。
もう、取り返しがつかないところまでやってきている気がします。

***

2015年9月25日-27日、ニューヨーク国連本部において、
「国連持続可能な開発サミット」が開催され、150を超える加盟国首脳の参加のもと、
「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択されました。


17の目標と169のターゲットから成っています。

このうち、目標12「持続可能な消費と生産のパターンを確保する」は、
言い換えれば「つくる責任、つかう責任」ということです。

豊かな森を壊してきたのがわたしたちなら、その森を再生するのもまた、わたしたちであるはずです。
自分の生活をほんの少し見直すこと。
得た知識を広めること。
考えをシェアすること。

その一歩から、ゆっくりと時間をかけて再生がスタートするのです。

***

わたしは、東京から帰って、以前にもまして原材料表示をよく見るようになりました。
無関心は怖いけど、もっと怖いのは無意識だということにも気づきました。

こんなに熱く語っていても、「あー、甘いもの食べたい」という単純な欲求に駆られて手にしたお菓子が
上の写真です。無意識で手に取るということの怖さを知りました。

学んだばかりなのに。
ボルネオで何が起こっているか、知っているのに。
「ごめんなさい!」と謝りながら食べました。

***

とっても長いブログ(ほぼ作文)になってしまいました。
さて、あなたは、どんな一歩を踏み出しますか?

***

■ウータン・森と生活を考える会

■持続可能な開発のための2030アジェンダ

■オランウータン追われる 保護区内で森林・泥炭火災 カリマンタン島(じゃかるた新聞:2015.10.3)

by step_ayumi | 2017-02-13 17:05 | 環境 | Comments(0)