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太田あゆみオフィシャルブログ ~あゆみのあゆみ~ ayumirai.exblog.jp

高松市議会議員、太田あゆみ。無所属・市民派。厳しい目で見つめ続けてください!


by 太田あゆみ
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議会運営委員会の傍聴

そのうち、正式に高松市議会の議事録として公表されると思いますが、取り急ぎ、今日の議会運営委員会のことを。
今、高松市議会では議会改革の項目として多くの課題が山積しています。今日の議運では、これまでずっと訴え続けてきた「一般質問はひとり年2回」という根拠のない制限が撤廃される方向になりました。しかし、実施は改選後の来期からです。そして年間ひとり60分の持ち時間なので、4回一般質問をするのであれば15分×4回、というふうになります。


それと、もうひとつ。決算審査についてです。多くの議会は、議員全員が関われるようにと常任委員会ごとに審査をおこなう分科会方式へと移行しつつあります。高松市議会は現在、10名の委員で構成される決算審査特別委員会の設置により、審査が行われています。これは、会派の人数による按分で、少数会派は入ることができません。これに対しても、毎年議長への申し入れの中で、少数会派も入れるようにしてほしいと言い続けてきました。今日の議論(議論といっても、各会派の誰かひとりが発言するだけ。ほとんどの委員は発言なし)では、
自民党:これまでと同じ、特別委員会方式でいい。
同志会:分科会方式、実施は来期から。
公明党:分科会方式、実施は来期から。
フォーラム:分科会方式、実施は来期から。
という意見でした。
特別委員会が設置されるのは9月議会です。今、議論を十分にすれば、間に合います。来期から、という悠長なことを言わずに、できることはすぐにでも実行に移すべきだと思います。

ここで、傍聴していた同じ会派の植田まきさんが、委員外議員の発言として、「今年度の決算審査には少数会派が入れない。来期からでなくともできる。」という旨の発言をしました。この発言を受けての議会運営委員長の言葉。「それは、ルールやから。民主主義でやっているので。入りたいというのであれば、今度の選挙で仲間を増やしてください、それだけです。」
一瞬、何事かと思いました。民主主義が聞いて呆れますよ。


以下、引用。
■「いま民主主義は、自由な公共社会における統治の仕組みではなく、多数派が少数派を排除する制度の別名に変わろうとしている。」(東京大学政策ビジョン研究センター副センター長/法学政治学研究科教授 藤原 帰一氏:http://pari.u-tokyo.ac.jp/publications/column149.html
■「多数決の原理は、政府を組織し、公共の課題に関する決断を下すための手段であり、抑圧への道ではない。ひとりよがりで作った集団が他を抑圧する権利がないのと同様に、民主主義国においてさえも、多数派が、少数派や個人の基本的な権利と自由を取り上げることがあってはならない。」「少数派集団の意見や価値観の相違をどのように解決するかという課題に、ひとつの決まった答などあり得ない。自由な社会は、寛容、討論、譲歩という民主的過程を通じてのみ、多数決の原理と少数派の権利という一対の柱に基づく合意に達することができる。そういう確信があるのみである。」(アメリカ国務省:https://americancenterjapan.com/aboutusa/translations/3080/
引用ここまで


少数の意見を取り入れようとしない議会のどこが民主的なのでしょうか。
せめて、少数会派、無所属併せて5名のうちから今期は1名入れるようにするとか、議論があってもいいと思うのです。でも、出席している委員はだれもそんなことすら口に出さない。すべての議会運営委員会の議論は45分で終わり。発言した委員は、委員長、副委員長含めても、10名中6名。
今日は他の議員のインターン生も傍聴に入っていたけど、一体どういうふうに彼女たちの目に映ったのだろうと思います。


課題山積の高松市議会です。
こうしてFacebookに書くと、余計なことを書くなと言われるのかもしれません。それでも、最初に書いたように、いずれ議事録として明らかになることです。少しでも早く、議会の中で起こっていることを、市民の皆さんに伝えたくて、書きました。

2019年は統一地方選挙。昨日の県知事選、県議補選の投票率の低さには驚きました。傍聴、報告会、リーフレット、通信、Facebook、HP、議会議事録…議員や候補者の活動や発言を知る方法はたくさんあります。ぜひ、今からチェックしてみてください。


# by step_ayumi | 2018-08-28 10:18 | 政治

福島へ

4月、1通のメールが届きました。
福島県郡山市議会議員の、へびいしさんからでした。
7
月に郡山で講演をしてほしいというご依頼でした。普通のお母さんが、なぜ議員になろうと思ったのか、選挙はどうやったのか、実際議会に入って感じたこと、これから議員を目指そうとしているひとへ、など…。
快諾をして準備を進め、72122日と郡山へ行ってきました。

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日はお昼に到着。
「えすぺり」というカフェでランチをいただきました。使用するお野菜はすべて放射性物質検査をして、不検出のものだけを使っています。

震災時の話、この7年間のこと、いまも毎日が闘い、でも頑張って前を向くしかないよね、という言葉。福島へはわたしは初めて訪れました。画面越しではない、被災者のことば。胸がつまりそうでした。

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それから、福島県が200億円で建設した、福島県環境創造センター「コミュタン福島」(http://www.com-fukushima.jp/)へ。
福島県環境創造センター交流棟(愛称:コミュタン福島)は、県民の皆さまの不安や疑問に答え、放射線や環境問題を身近な視点から理解し、環境の回復と創造への意識を深めていただくための施設です。
コミュタン福島には、放射線やふくしまの環境の現状に関する展示のほか、360度全球型シアター、200人収容が可能なホールなどを備えております。
コミュタン福島で得た学びや体験から得た知識や深めた意識を、子どもたちや様々な団体が共有し、それぞれの立場から福島の未来を考え、創り、発信するきっかけとなる場を目指します。
とあるとおり、「放射線」が「身近」なものである、という展示や実験が多くありました。日常の中にある放射線について。こんなにたくさんの放射線が空気中にあるから、原発事故で出た放射能も気にすることないよ!といわんばかりでした。

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3.11
からの新聞も掲示してあり、混乱の様子がわかります。西日本にいたわたしは、ただただ推移を見守るしかなかったな…その中で、必死で目に見えないものから子どもを少しでも遠ざけるため、必死だったお父さんお母さんがいたんだ…とその情景が目に浮かぶようでした。

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3.11の原発事故後、子どもたちは外で遊べなくなりました。特に公園の木の下や砂場は線量が高く、土を触ることもできませんでした。運動不足になる子どもたちを心配して造られたのが、「ペップキッズこおりやま」(http://pep-kids-koriyama.com/)です。元スーパーの建物なので、駐車場完備。キッチンもあり、料理教室もしています。屋内にはたくさんの遊び場があり、砂場もあります。水を使って遊ぶこともできます。14回の入れ替え制ですが、多くの子どもたちが元気に遊んでいました。郡山市が設置し、運営はNPOに委託しています。

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次に、開成山公園(http://www.city.koriyama.fukushima.jp/334000/leisure/kaisezan/)へ。市のスポーツ施設が集約されています。野球場、陸上競技場、サブグランド、プール(震災以降、屋内プールに改築)。また、野外音楽堂や、文化施設も。公園もかなり広い面積で、大きな池も(湖?)ありました。

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開成山公園は市役所のすぐ前にあるのですが…、市役所の前を通ったときに、重機が数台あるのが見えました。何かの工事かと思ったのですが、実は、以前除染した土を埋めていたものを、別の場所に移動させるため、掘り返していたのでした。中間貯蔵施設へ持っていく前の「積込場」への搬送(https://www.city.koriyama.fukushima.jp/186000/loading_station.html)です。何の囲いもしていません。フレコンパックはむき出しです。驚きました。福島第一原発事故で放出した放射性物質のうち、セシウム134の半減期は約2年、セシウム137の半減期は約30年です。事故からは7年です。いやもうびっくり。積込場への移送作業がおこなわれているなんてまったく知らなかったし、原発事故は何も終わっていないということを改めて感じました。

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四国にいるとどうしても伊方原発のことをいつも考えているのですが、やっぱり全国の原子力発電所、特に福島については、ちゃんと知らないといけないなと思いました。「知らなかった」では済まされないことです。情報を自分から取に行くこと、大切です。

その後、翌日お世話になる方々と食事をして、ホテルへ。朝5時起きで疲れもあったのか、気が付くと眠っていました。

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()は、朝へびいしさんがホテルまで迎えに来てくれ、少し足をのばして猪苗代湖の近くまで行きました。磐梯山、雄大でした。福島の姿をじっと見つめているような。

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そして、野口英世記念館(http://www.noguchihideyo.or.jp/)へ。きれいな施設です。野口英世生誕の地にあり、生家もありました。柱に刻まれた「志を得ざれば再びこの地を踏まず」の文字。自分の目標を達成しなければ、二度とこの地(生家)には帰って来ない、という決意の一文。野口英世が研究のために訪れた世界各国に、その名を冠した学校などの施設が今も多く残るそうです。
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お昼を食べたあとは、いよいよ講演会の会場へ。
参加者は、へびいしさんの支援者など約50名。最初に書いたように、議員を目指したきっかけ、経緯、選挙のこと、議会のこと、これからのこと、議員をめざす方へ、などなど、これだけじっくり話そうとおもったら3~4時間はかかるのですが、1時間でなんとかぎゅーーーっとまとめ、話しきりました。時間がなく残念ながら質疑応答ができなかったのが心残りです。2部は、「現場からの報告」として、保育士、障害者、障害児の親、モニタリングポスト撤去反対、給食無償化など、市民の皆さんからの報告。充実ぶりに感嘆。市民がこれだけ積極的に発言したり、議論する場をちゃんと設けているへびいしさん、尊敬します。3部はへびいしさんの議会報告。やはり、毎回原発関連の質問はしているそうです。

市民の方からの報告にもありましたが、郡山市には300機以上のモニタリングポスト(空間放射線量計測器)が設置されています。常時数値が表示されています。しかし、このモニタリングポスト、政府が2020年度末までの撤去の方向で進めています。福島の天気予報では、放射線量が一緒に流されます。こちらでいえば、天気予報と同時に熱中症注意情報が流されるような感じです。それって、人体に危険を及ぼす影響があるから、流されるんですよね。線量も同じです。危険があるから、お知らせしているんです。モニタリングポストは、その線量を視覚で判断できるものです。新しく文科省が設置したものは、数値の表示がありません。数値は役所で管理されています。市民に見えない数値ってあまり意味ないような。郡山市はじめ、福島県内の各自治体では、市民や議員が、撤去反対の署名活動もおこなっています。(http://monitoringpost.blogspot.com/

3.11が近づくと、原発に関する報道が増えます。でも、3.11が過ぎれば、その報道も少なくなります。忘れないこと、今も福島で不安な想いをしているひとがいるということに、想いを寄せていただきたいです。

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すべてのプログラム終了後、時間ぎりぎりで新幹線に飛び乗り、東京駅→羽田空港→高松空港と移動し、22時過ぎに無事に帰宅しました。

多くの出会いと、発見のあった2日間でした。

お声かけしてくださり、アテンドしていただいた、郡山市議会議員のへびいしさんに感謝申し上げます。また、講演会に参加して私の拙い話を聞いてくださった皆さん、ありがとうございました。
わたしが経験を話すことで、ひとりでも政治に関わってくれる方が増えるといいなと思います。


# by step_ayumi | 2018-07-24 12:48

1期目最終年

ついつい、Facebookがメインの情報発信になってしまってブログの更新がまったくできていませんでした。

3月末に、定例会が閉会しました。
基礎自治体の議会は、3月の定例会で次年度の予算審議をします。

でも、予算が作られるのはさかのぼること半年前です。
そこから、課長、部長、局長、市長査定を経て議会に議案として上程されます。

なので、次年度の予算で新規事業を提案するなら、6月または9月の一般質問で取り上げなければなりません。
12月だともはや手遅れな感じです。
しかし、何度も何度も書きますが、高松市議会は一般質問が1年間に2回までしかできないので、予算に関わる事業の提案もなかなかできないのが現状なのです。

**

もうすぐ、高松市議会議員になって丸3年が経ちます。
いよいよ、1期目の最終年が始まります。

4年前に自分の目で見て、「何や、この議会は!もっとみんなが知るべきやし、変えないかん!」と思ってから、
実際に議員として議会の中から少しずつ変えることができたこともあります。
まだまだまだまだなこともたくさんあります。

多くの皆さんの信託に応えるためにも、最終年、とにかく走り抜けなければという想いでいっぱいです。

**

話しはもどり、3月定例会の議会報告会も終わり(ブログで告知できずすみません)、
議会報告のニュースレター「あゆみのあゆみ 第17歩」が週末には届く予定です。
来週は駅頭、街頭でしっかり皆様にお届けしたいと思います。

季節の変わり目で、風邪がもう1週間治らず長引いています。
週末までにはなんとか完治したいです。

みなさまも、体調にお気をつけください。

# by step_ayumi | 2018-04-17 14:40 | 議会

街頭よもやま話

定例会が終わるたびに発行している、議会・市政報告のニュースレター「あゆみのあゆみ」。
現在、第16歩を配布しています。

昼と夕方の時間帯には、駅の近くや商店街などでマイクをもって街頭演説をしながら配布します。

外に出てマイクを持っていると、いろんなことが起こります。
いろんな考えの人がいて、いろんな反応があります。
なかなかできる経験ではないし、同じ街頭演説は二度とないので、毎回が貴重な経験です。

わたしはひたすら喋っているので、配布の手伝いをしてくれている友人に話かける人も多く、終わった後で反応を知らせてくれます。

先日は、「県議会議員か?海外旅行いったんやろ?」と詰め寄って来たので、「いえ、市議会議員です」と答えたところ、
「あんたも同罪や!この税金泥棒!」と怒鳴られました。
ニュースレターを受け取ってもらえたら、私が県議会議員の海外視察の住民監査請求をおこなったことも知ってもらえたかもしれないけれど、残念ながら受け取ってもらえませんでした。

別の女性は、広報たかまつの全戸配布を実現したい、と話していると、「自治会に入ったらええんやないの!自治会に入りなさい!」と言いながら去っていきました。Facebookにも書いたのですが、先日、自治会活動に関するアンケート調査の結果が届きました。
退会者の理由では市内転居が40.5%で一番多く、次に役割等の任務が担えないため、が29.7%。高齢で活動できないため、が16.2%、会費負担が大きい、が13.5%。
加入しているが退会しようと思ったことがある人の理由は役割等の任務が担えないため53.5%、高齢で活動できないため36.1%と続きます。
自治会に加入している、していない関係なく情報を届けることは、(何度も書きますが)高松市自治基本条例の知る権利として、市民に与えられた権利です。
退会者・未加入者のうち、「自治会に加入していなくて困ったことはない」と答えた人が54.6%と過半数であるものの、やむを得ず退会した人が少なからずいるということも明らかになったアンケート結果だと思います。そういった人たちに「自治会に加入していないから広報は配らなくてよい」と切り捨ててしまうのは、明らかな条例違反です。
…ということをこの女性に伝えたかったのですが、足早に去ってしまったため伝えられず。

「今は市民派の質も落ちとるやろ。なんとか言う人がおるやん、えーと、おおた?」「あ、それ、私です。」「あぁ、あんたかいな、あはははは」ということも。

もちろん、応援しています、がんばって、という声もたくさんかけていただきます。
ありがたいです。

そして、自分とは違う意見の人の考えを聞いて、そこをどう説明してクリアしていくのか、という課題もたくさん見えます。

今回は天候不順で予定が何度も変わってしまっていますが、これからも、広く市民の皆さんに議会のことを伝え、また、議会や市政に関心を持ってもらうひとつのきっかけになるように、わたしは街頭に立ち続けます。


# by step_ayumi | 2018-01-28 21:56 | 活動報告
2018年1月15日(月)
第7回女性議員パワーアップ集中講座(全国フェミニスト議員連盟主催)に参加してきました。
女性議員パワーアップ講座_c0347272_23413540.jpg
みなさんパワフル!

テーマは3つとも今後かなり力をいれていかないといけないと思いましたが、
特に関心を持ったのが、【ヤングケアラーについて知ろう~自治体における調査から見えるケアを担うこどもたち】です。
皆さんは、「ヤングケアラー」という言葉を知っていますか?
わたしは正直、今回の講座で聞くまで、知りませんでした。
勉強や仕事をしながら病気や障害などをもつ両親や祖父母など家族の介護をおこなっている若者たちのことを「ヤングケアラー」といいます。今日の講座では特に、小中学生・学校に通いながら親やきょうだいのケアをしている子どもたちについて取り上げました。
…と、途中まで話を聞いていて、わたし自身ヤングケアラーだったんだと気が付きました。母は車いすユーザーです。物心ついた時から当たり前に着替えのボタンかけをしたり、靴の着脱の補助をしていたけど、あまりに当たり前すぎてそれが「ケア」だと気づかなかったです。加えて、母があまりに明るく何でも笑い飛ばす人なので、「どうして友人と違ってわたしだけ…」と思うこともなかったし、母も時間がかかってもできることはなんとか自分でしていたので、母が障害を持っていることを重要なことと捉えることもほとんどなかったです。

でも、世の中には絶対的に介護を必要とする人も多くいます。ケアが生活の中心となってしまい、不登校につながる子どももいます。
南魚沼市(新潟県)と藤沢市(神奈川県)では、教職員を対象にヤングケアラーについてのアンケートをおこなっています。
藤沢市では、これまでに教員として関わった児童・生徒のなかに家族のケアをしているのではないかと感じた児童・生徒がいる、と答えた教職員は回答した教職員のうち48.6%にのぼります。その数、534名。

わたしもそうだったのですが、何かをするわけでもないけど、先生が「寒くなってきたけどお母さん体調どうや?」って聞いてくれたり、宿題の日記に「雨が降ってきたから洗濯物が濡れて大変でした」と書くと「お母さんを助けてあげる太田さん、ありがとう」と書いてくれたり、特別友達に話すようなことでも、先生に話すようなことでもないけど、ちょっとした時にかけてくれる先生の言葉に実は救われたことがありました。

アンケートの回答からも、家族のケアをしている児童・生徒への対応として、声掛け、心のケア、家庭訪問、養護教諭との連携、学習面のサポート、など、既に学校の先生はさまざまな対応をしてくださっていることがわかりました。
ここからは、学校と福祉部門がどれだけ連携できるか、だと思います。子どもの貧困然りですが。

時間めいっぱいの講座でしたが、わたしは終わってからも松﨑先生をつかまえて質問。お話のなかでは、学習支援などの中でヤングケアラーの発見につなげる、というところまでだったのです。
発見したあとは?その先の支援の具体的内容は何なのか?最終的な支援のゴールは何か?ということを伺いました。
まずは、ケアが原因で不登校にならないように、また、もう少し上の年齢であれば就職や進学をあきらめることがないように、キャッチ態勢を整えること。そして、自治体の中での横のつながりをしっかり作っていくこと。高齢者福祉であっても障害者福祉であっても、教育部門であっても、情報を共有できる体制。
目指したいのはイギリスの支援(ヤングケアラー支援がとても充実しているのです。VTR紹介もありました)のような支援ができるのが理想、ということでした。

まず一歩としては、各自治体での実態調査が必要。
わたしも、元当事者として、この課題にはしっかり取り組んでいこうと思いました。あまりに身近なことすぎて、問題意識を持てていなかったことも、大いに反省しました。

***

テーマ②は 【国、自治体の発信する女性・男性のイメージの問題をジェンダーの視点から探る】
2003年、国は「男女共同参画の視点からの公的広報の手引」を策定しました。表現上の留意点として、
1男女いずれかに偏った表現になっていないか
2性別によってイメージを固定化した表現になっていないか
3男女を対等な関係で描いているか
4男女で異なった表現を使っていないか
5女性をむやみに「アイキャッチャー」にしていないか
とあります。

こうしたガイドラインがあるにも関わらず、
2014年 三重県伊勢志摩市 海女萌えキャラクターポスター
2015年 岐阜県美濃加茂市 のうりん×美濃加茂市観光協会ポスター
2016年 鹿児島県志布志市 「うな子」PR動画
2017年 環境省 萌えキャラ女子高生
…他多数、と、行政による性差別、性搾取表現の事例が近年多くみられます。

香川県でも、特産米「おいでまい」のイメージガール(ガール限定の時点ですでにアウト)募集時に、広報やポスター、チラシに「フレッシュで透明感があり、色白でスタイルの良い女性」と条件を記載した事例がありました。
知事が条件を撤回後、男性でも応募可としましたが、撤回したとはいえ、これが行政の発想というのは問題です。

それぞれの自治体で作っている「男女共同参画の視点からの公的広報の表現ガイドライン一覧」という資料が配布されていましたが、香川県はもとより、県内市町で策定しているところは無いようでした。
近いところでは松山市、姫路市などが作っており、今後参考にしながらまずは「ジェンダー平等表現ガイド」策定に向けて動いていけたらと思います。

***

テーマ③は 【新しい国保制度の問題と自治体での対策】
国保については、先日の会派議会報告会で取り上げました。
制度変更について報告をするためにかなり一生懸命勉強したのですが、その時参考にした図書が「新しい国保のしくみと財政 都道府県単位化で何が変わるか」でした。
そして、今日の講師はなんとこの図書の著者のひとり、神田敏史さんでした。

国保には自営業者が多く加入している、というイメージは今は昔。今、国民皆保険制度の下支えとして、国保加入者の多くが高齢者や無職者となっています。所得に占める保険料の割合が高いのも特徴のひとつです。

現在、市町村が運営している国保事業はこの4月から、都道府県が運営主体となり、市町村はこれまで通り加入や脱退、高額療養費や出産育児一時金等についての業務を窓口でおこないます。わたしたち市民も、国保については県庁に行くということではなく、これまで通り各市町村の窓口対応です。

では、何が変わるのか??
お金の流れが変わります。
都道府県と市町村の間で「保険給付費等交付金」「国保事業費納付金」という資金の流れが新たに生まれます。市町村が、国や都道府県、診療報酬支払基金から受け取っていた負担金、補助金交付金は、都道府県(特別会計←新たにできる)が受け取り、市町村が診療報酬支払基金に納めていた「後期高齢者支援金」や「介護納付金」は、都道府県が市町村分をまとめて納めることになります。
…わかりにくいですね…。
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これでもわかりにくいと思いますが…。

また、わたしたちが生活していくうえでは、制度はもちろん知っておかなければなりませんが、実際の保険料が上がるのか、下がるのかというところが気になるところだと思います。
「保険料が上がる」と推測している市町村は35%もあります。
国は3400億円の公費拡充をおこないますが、協会けんぽ(中小企業の労働者中心)と同様の保険料負担とするためには1兆円の財源投入が必要と言われています。もちろん、3400億円の財源投入もないよりはあった方が断然よいのですが。
このような中で、歳出増となる高齢化や高度先進医療発達による医療費の増大と、歳入減となる加入者の所得減少は今後も続いていくことが想定され、そういった状況で「保険料を上げる」ことを回避することは厳しい面がある、との説明でした。

高松市の資料においても、前年度所得が220万円以上の世帯は保険料は上がると想定されています。(上がり幅は所得によって異なります)
しかし、保険料を上げて、収納率が下がるようでは意味がないので、払える保険料にすること、収納率を維持できるように10%以上は絶対に上がることがないように各自治体で対応してほしいということでした。

そして最後に、国保加入者の層(高齢者や低所得者、無職者が多い)を踏まえても、そもそももっと国費(国庫負担金)を投入すべきだと強調されていました。

国保にせよ介護保険にせよ、制度が変わるたびにまたイチから仕組みや制度について勉強しなくてはいけません。窓口や担当課の職員もずっと一緒というわけではないので、職員にとっても制度改正は負担になります。

議員がみていかなければならないのは、払える保険料かどうか。
国保運営協議会の議事をチェックすることだ、と会場からは声が上がりました。

***

日帰りのセミナーでしたが、本当に学びがたくさんあり、また全国の元気な地方議員と出会い、再会できたことはとってもチカラになりました。


# by step_ayumi | 2018-01-17 14:27 | 政治