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太田あゆみオフィシャルブログ ~あゆみのあゆみ~ ayumirai.exblog.jp

高松市議会議員、太田あゆみ。無所属・市民派。厳しい目で見つめ続けてください!


by 太田あゆみ
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韓国視察 7月28日

【7月28日】
雨のソウル。
わたしは今日が視察の最終日。

今朝も出雲屋あんパンをいただいて、出発。
地下鉄で2駅の西大門駅で下車。目指すは「韓国労働社会研究所」。

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エレベーターを待っていると、年配の男性が「日本人ですか?わたしはこどものころ、京都いました。」と話しかけてきました。「ほ、ほ、ほたるこい~」「かーごめかごめ」と懐かしそうに口ずさむ男性。わたしたち日本人は、アジアの人々への反省の上に生きていかなければいけない、と常々思います。けれど、こうして日本を懐かしんでくれる男性や、道を間違えて話しかけると丁寧に教えてくれる若者をみていると、どこまでいっても、人と人なんですよね。個人としてできることはたくさんあって、ひとりひとりが行動に移すかどうか。
そんなことを、考えました。


さて、韓国労働社会研究所。
研究委員のキム・ジョンジンさんのお話を伺います。

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今の研究所は1990年代にできました。前身の労働者教育のための研究所は1980年代に確立していました。
研究所には、労働問題専門に扱う博士研究者が常駐しています。
民主政権下で中央労働委員会委員を務めるなど、社会的地位を築いています。

ソウル市は、2011年からパク・ウォンスン市長になりました。
この市長がすごいのなんの。

パク市長のスローガンはずばり、「労働尊重特別市」!主要政策は①労働権益侵害ゼロ ②労働死角地帯解消 ③生活賃金拡大適用 ④非正規職の正規化 ⑤労働時間短縮 ⑥労働者理事者制 ⑦政策ネットワーク構築 以上が市民との「7大約束」です。

今日はこのうち、④非正規職の正規化 について、重点的に伺いました。
まず、就任後パク市長はそれまで韓国のどこの地方自治体にもなかった「労働政策課」をつくりました。最初はたったふたりだった労働政策課ですが、今では20人の職員がいて、5つのチームがあります。業務が増えることでシステムが構築されていきました。


非正規職の正規化ですが、まず基礎知識として、ここでいう正規職員、非正規職員、これは市の機関で働いている労働者ですが、公務員ではありません。日本とは捉え方が違うので注意が必要です。まず、公務員には正規職公務員と任期制公務員があり、任期制公務員は3年任期で一度だけ2年間の延長ができます。任期制公務員は主に弁護士や労務士で、各部署ごとに配置されています。

そして、非公務員として、「無期(長期契約)職員」「有期契約職員」「派遣職員」に分けられ、さら民間委託している委託先の労働者、というような分類がされています。

パク市長は、これらの非公務員を、すべて無期職員への格上げをしたのです。これがソウル市でいう「非正規職の正規化」です。
しかし、例外となる人もわずかですが存在します。雇用が9ヶ月に満たない者、今後2年以上の継続業務と認められない場合などです。


この政策により、5年間で9,098人が正規化(無期職員化)されました。
え、そんなことして人件費がえらいことになるんちゃうん?と思いますよね。ソウル市の人件費に関する予算執行には日本でいうところの総務省の許可が必要です。1年間で3%だけ裁量が認められていて、それを超えると次年度の交付金が凍結されてしまいます。そこで、一気に政策を進めることはできず、順次進めていくしかできませんでした。それでもまだ9,000人超の人件費となると心配ですよね。有期契約、派遣の労働者というのはほとんどが民間委託先での雇用でした。ということは、給与を支払う時点で、15%ほどの一般管理税や消費税という名目で業者が天引きしていたのです。これらの労働者を無期契約にすることで、15%の人件費が膨らんでも結果、相殺されたそうです。

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こまでできるのは並大抵のことではないです。
けれど、みずから掲げた公約を着実に進めていくパク市長、もはやぐうの音もでません。


また、パク市長は若者政策にも力を入れています。韓国も日本と同様、就職ができずにニートや引きこもりになる若者が多いそうです。余談ですが、「過労死」は世界共通言語だということは知っていましたが、「引きこもり」も共通言語なんです。韓国でもそのまま「ひきこもり」と発音します。
パク市長は、低所得の若者に対し、月額50万ウォン(約5万円)を6ヶ月支給する政策を打ち出しました。この支給によって、アルバイトにいく時間を就職のための勉強や自己開発のための時間に使うことが出きるようになりました。年々、支給対象人数は増えています。この政策も、国は否定的でした。しかし、ろうそく革命後、ムン政権の誕生によって枠の拡大が可能になりました。パク・クネの所有品を整理するなかで、「ソウル市の若者手当について反対 しろ」という文書が見つかったそうです。パク・クネ政権下では若者手当は実際に2,800人が1ヶ月で支給を打ち切りになりました。 そして、ちょうど昨日、支給が打ち切られた5ヶ月分の手当の再支給を求める訴訟を起こす、という記者会見が開かれたそうです。すごいな、韓国の若者!


もっともっと書きたいことはあるのですが、通訳さんの言葉を追いかけるのに必死で、自分のメモなのに解読不能な箇所が多すぎます(´д`|||)
また、帰国して報告会の準備をするなかで思い出すことや追記があれば書いていきます。

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■韓国視察報告会のお知らせ■
8月9日(水)
18:30~20:30
瓦町FLAG8階 市民活動センター会議室
無料 途中参加、途中退室可
植田まきさんとふたりで報告おこないます。
■ ■ ■


本当に充実した4日間でした。
視察を提案していただいた大田区議会議員の奈須りえさん、準備段階から岡山までいらして学習会をひらいてくださり、現地との調整・企画をしていただいた官製ワーキングプア研究会の白石孝さん、全日通訳していただいた鈴木明さん、現地で出会ったすべての皆さん、視察団の仲間に心から感謝します。


そして、部活のコンクール前にも関わらず、「気をつけて行ってきてね、お土産いらんけん、事故や事件に巻き込まれんと無事に元気で帰ってきてねー!」と笑顔で送り出してくれた娘、留守の間サポートしてくれた家族にも、ありがとうを伝えたいです。


連日、長文の報告を読んでくださった皆さんにも感謝です。
この経験をこれからに活かせられるよう、さらに邁進してまいります。


by step_ayumi | 2017-08-01 20:47 | 報告 | Comments(0)