2016年 03月 08日
反対討論
定例会。
年金生活者等支援臨時福祉給付金(http://www.2kyufu.jp/)に係る補正予算に反対討論をしました。
今日は、ご近所の高齢者の皆さんがまちなかループバスツアーと題して、
議会の傍聴に来てくださっていました。
臨時福祉給付金に反対したことで、気を悪くされた方もいらっしゃるかもしれません。
でもやはり、「消極的賛成」よりは、はっきり「反対」の意思を示すのが、正しい判断だとわたしは考えて、反対討論をおこないました。
以下、討論(抜粋)です。
**
補正予算第4号、臨時福祉給付金事業費13億8,120万7千円について、反対討論をおこないます。
はじめに申し述べておきますが、今回の3万円の給付が生活の足しになる、助かる、という高齢者が数多く存在することは百も承知です。物価、特に生活に最も必要な食材の値段は高騰を続けています。夕飯の買い物に行って、なるべく抑えて抑えて買い物をしたつもりでも、レジを通ると2,000円、3,000円を越えてしまうことが最近多くあります。そんな中での現金3万円給付は魅力的な面もあるでしょう。
しかし、それが本当に政府の言う「一億総活躍社会の実現」につながり、「個人消費の下支え」になるのでしょうか。今回の給付の一方で、子育て世帯臨時特例給付金は廃止されます。多くの子育て世代の市民から強い反発の声が上がっています。
アベノミクスにおける賃金引き上げの恩恵が及びにくい所得の低い高齢者のための手当て、と政府は言いますが、アベノミクスは高齢者だけのためのものではありません。若者や子育て世代にも低所得で生活が苦しい人は多く、なぜ対象が高齢者だけなのかと、自民党内でも批判が出たことは記憶に新しく、また当然のことです。
(略)この時期に高額臨時給付をおこなうことは、夏に選挙を控えた、単なるバラマキとしか見えません。
(略)
高松市においては今年度高松市臨時福祉給付金の給付時にデータ抽出のミスがあったことが発覚しています451名に501万1千円の誤支給がありました。これは、高松市が対象者を抽出する際に起こった人為的ミスです。今回の給付金は4月末から通知、5月上旬から受付開始5月下旬に支給開始と、年度替わりの繁忙期において、非常にタイトなスケジュールになっています。秋に支給予定の高松市臨時福祉給付金との事務負担が二重になることも懸念されます。
加えて、臨時給付金事業は、自治体が自由な裁量でおこなえる自治事務であるにも関わらず、なぜか全国一斉に、国に縛られながら実施していくという、地方分権からはかけ離れた奇妙な状況になっています。同じ13億円でも、高松市が柔軟で自由に考えれば、もっといい事業ができると国に対してはっきり意見すべきです。
さらに経済対策としても過去の定額給付金やプレミアム商品券発行も消費への波及は限定的だったとみられ、効果は疑わしいものです。高齢者が受け取った給付金を貯蓄に回した場合、それは経済の底支えと言えるのでしょうか。今回の給付がどれぐらい消費に回るかの試算も明確にできておらず、不透明なままです。
以上、わたしたち市民派改革ネットは、政策目的がはっきりしないままのバラマキ税金の使い方に根本的な問題があること、また本市における事務負担の問題を訴え、この議案に反対します。
**
賛成討論はありませんでした。
起立採決で、起立多数で可決されました。
反対はわたしたち市民派改革ネットと、市民フォーラム21です。
議会における発言や賛否の態度は未来永劫、記録として残ります。
発言のひとつひとつに重責が課せられています。
年金生活者等支援臨時福祉給付金(http://www.2kyufu.jp/)に係る補正予算に反対討論をしました。
今日は、ご近所の高齢者の皆さんがまちなかループバスツアーと題して、
議会の傍聴に来てくださっていました。
臨時福祉給付金に反対したことで、気を悪くされた方もいらっしゃるかもしれません。
でもやはり、「消極的賛成」よりは、はっきり「反対」の意思を示すのが、正しい判断だとわたしは考えて、反対討論をおこないました。
以下、討論(抜粋)です。
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補正予算第4号、臨時福祉給付金事業費13億8,120万7千円について、反対討論をおこないます。
はじめに申し述べておきますが、今回の3万円の給付が生活の足しになる、助かる、という高齢者が数多く存在することは百も承知です。物価、特に生活に最も必要な食材の値段は高騰を続けています。夕飯の買い物に行って、なるべく抑えて抑えて買い物をしたつもりでも、レジを通ると2,000円、3,000円を越えてしまうことが最近多くあります。そんな中での現金3万円給付は魅力的な面もあるでしょう。
しかし、それが本当に政府の言う「一億総活躍社会の実現」につながり、「個人消費の下支え」になるのでしょうか。今回の給付の一方で、子育て世帯臨時特例給付金は廃止されます。多くの子育て世代の市民から強い反発の声が上がっています。
アベノミクスにおける賃金引き上げの恩恵が及びにくい所得の低い高齢者のための手当て、と政府は言いますが、アベノミクスは高齢者だけのためのものではありません。若者や子育て世代にも低所得で生活が苦しい人は多く、なぜ対象が高齢者だけなのかと、自民党内でも批判が出たことは記憶に新しく、また当然のことです。
(略)この時期に高額臨時給付をおこなうことは、夏に選挙を控えた、単なるバラマキとしか見えません。
(略)
高松市においては今年度高松市臨時福祉給付金の給付時にデータ抽出のミスがあったことが発覚しています451名に501万1千円の誤支給がありました。これは、高松市が対象者を抽出する際に起こった人為的ミスです。今回の給付金は4月末から通知、5月上旬から受付開始5月下旬に支給開始と、年度替わりの繁忙期において、非常にタイトなスケジュールになっています。秋に支給予定の高松市臨時福祉給付金との事務負担が二重になることも懸念されます。
加えて、臨時給付金事業は、自治体が自由な裁量でおこなえる自治事務であるにも関わらず、なぜか全国一斉に、国に縛られながら実施していくという、地方分権からはかけ離れた奇妙な状況になっています。同じ13億円でも、高松市が柔軟で自由に考えれば、もっといい事業ができると国に対してはっきり意見すべきです。
さらに経済対策としても過去の定額給付金やプレミアム商品券発行も消費への波及は限定的だったとみられ、効果は疑わしいものです。高齢者が受け取った給付金を貯蓄に回した場合、それは経済の底支えと言えるのでしょうか。今回の給付がどれぐらい消費に回るかの試算も明確にできておらず、不透明なままです。
以上、わたしたち市民派改革ネットは、政策目的がはっきりしないままのバラマキ税金の使い方に根本的な問題があること、また本市における事務負担の問題を訴え、この議案に反対します。
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賛成討論はありませんでした。
起立採決で、起立多数で可決されました。
反対はわたしたち市民派改革ネットと、市民フォーラム21です。
議会における発言や賛否の態度は未来永劫、記録として残ります。
発言のひとつひとつに重責が課せられています。
by step_ayumi
| 2016-03-08 23:31
| 議会